フォトフェイシャルで脱毛できる?効果の違いとは?

フォトフェイシャル 脱毛
ハウツー
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フォトフェイシャル 脱毛近年美容方法の1つとしてフォトフェイシャルによる施術が注目を集めています。フォトフェイシャルの施術に用いられる機器は光脱毛に使用されるものと仕組みが似ており、肌トラブルの解決という本来の目的に加えて脱毛効果が期待されているのです。今回はフォトフェイシャルの脱毛効果や光脱毛との相違点についてご紹介します。

フォトフェイシャルとは?

フォトフェイシャルとはフォトフェイシャルとは1998年にアメリカで研究開発が行われた医療・美容マシンです。昨今では世界各国の美容・医療機関に取り入れられており、日本においてもその美容効果が報告されています。

イスラエルに本拠地を置くルミナス社によって開発されたインテンス・パルス・ライト(IPL)と呼ばれる光を照射して、様々な肌のトラブルを解決する仕組みです。比較的肌へのダメージが少ない美容施術として注目を集めています。

IPLとレーザーは違う

IPLに似ている肌の美容方法にレーザー治療が挙げられますが、両者には明確な違いが存在しています。

光の長さの事を「波長」と呼び、太陽光に含まれる可視光線は、7つの色に識別可能です。目に見えない光は紫外線や赤外線と呼ばれ、それぞれに特徴を備えています。

・波長の短い光は、「肌の表面」に大きく影響を及ぼす。

・波長の長い光は、「肌の深部」に大きく影響を及ぼす。

レーザー治療に用いられるレーザー光にはいくつかの種類があり、それぞれに固有の波長を持っています。

肌に現れている症状に合わせてレーザーの波長を選択して、効果的に治療するのが目的です。対してIPLには、複数の波長を含む特殊な光が使用される為、シミやそばかすなど複数の症状に対して、まんべんなく働きかける事が出来ます。

フォトフェイシャルの効果

フォトフェイシャル しみ そばかす

IPLは肌に過剰蓄積されたメラニン色素に働きかけて、肌の代謝(ターンオーバー)を活性化させます。

IPL照射後、肌はどうなる?

照射されたIPLは、メラニン色素や毛細血管などのターゲット部分のみに反応して、熱となってターゲットにダメージを与える事が可能です。IPLが照射されてダメージを受けたメラニンは2~3日経つと皮膚の表面へと浮き上がり、一時的にシミが濃く見えるようになります。

表皮はIPLの照射によって、ターンオーバーが促進されているので、浮き上がったメラニンは、古い皮膚と共に剥がれ落ちるのでシミが薄くなるのです。

フォトフェイシャルの嬉しい効果は?

小じわ予防

フォトフェイシャルには、肌にハリを出したり小じわを予防するコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促す効果もあります。

IPLには、コラーゲンの素になる繊維芽細胞を刺激する作用があり、皮膚の保水力を高めて若々しくみずみずしい肌を保ってくれるのです。実際の施術では、毛穴にビタミンCイオンやケミカルピーリングといった物質を投入して、フォトフェイシャルによる美肌効果を高める事もあります。

赤ら顔緩和

肌の表面にある毛細血管はIPLが照射されると縮小反応を起こすため、肌が赤っぽく見える「赤ら顔」の症状緩和にも効果が期待出来ます。

IPLの特徴として光が広範囲へ浸透するというポイントが挙げられますが、これにより顔全体の細胞が活性化するのでくすみが少なく透明感のある肌に仕上げる事が可能です。

フォトフェイシャルは汚れの除去やトリートメントなど、顔の美容をトータルでケアする事の出来る施術と言えるでしょう。

脱毛効果があるのは本当?

フォトフェイシャル 脱毛できるフォトフェイシャルは、元来シミやくすみなどの肌トラブルを解決する目的で開発されたシステムですが、副次的な効果として脱毛効果があるとも言われています。

フォトフェイシャルも光脱毛も根本的な仕組みは似通っており、光を照射する事によってメラニンなどのターゲットに、熱によるダメージを与える事が基本です。フォトフェイシャルで用いられるIPLには脱毛レーザーに使用される波長の光も含まれているので、脱毛効果が期待出来ます。

事実として、脱毛サロンのマシンや家庭用に市販されている脱毛機にもIPLが採用されているのです。この事からも、科学的にIPLによる脱毛効果が認知されていると言えるでしょう。

フォトフェイシャルと光脱毛は効果の差がある

ただし、同じIPLを使用している機械とは言え、脱毛専用に設計されている光脱毛のマシンとフォトフェイシャルでは脱毛効果に差があります。

光脱毛がピンポイントで光を照射して、集中的に脱毛を行うのに対して、フォトフェイシャルは、光を拡散させて施術を行うという事も大きな要因です。

フォトフェイシャルによる脱毛は、肌をツルツルに仕上げたり、永久的に脱毛効果を残す事には不向きなので、「ムダ毛を薄く出来る」という程度の認識に留めておくのが良いでしょう。

光脱毛との違いはいろいろ

フォトフェイシャルと脱毛レーザー治療は、医療行為として指定されており、施術には医療従事者が必要となります。これは、比較的照射パワーの強い機器を取り扱って施術するので、トラブルが起きた場合に医療従事者がすぐに対応出来るようにする為です。対して、光脱毛で用いられる機器は、照射パワーがそれほど強くないので、一般的な美容サロンでエステティシャンが施術する事が可能となります。

クリニックでの脱毛

クリニックなどの医療機関で脱毛処理をしてもらいたい場合には、元来美容目的であるフォトフェイシャルよりも、効果的に脱毛効果が得られるレーザー脱毛を依頼するのが一般的と言えます。

毛根にダメージを与えて脱毛処理をかける事は、医療行為にあたり、有資格者のいないサロンでの施術は法律で禁止されているのです。

エステでの脱毛

エステサロンで行われる脱毛処理は正確に言うと、一時的にムダ毛の成長を抑制する「制毛処理」に該当します。

痛みについて

医療行為であるフォトフェイシャルにしても、制毛処理である光脱毛にしても、毛根に対して刺激を与える事には変わりありません。脱毛効果が期待出来る施術には、多少の痛みを伴うというリスクもあるのです。

痛みの強さは、施術を行う部位によっても異なりますが、一般的には「ゴムで弾かれたような痛み」程度だと言われています。肌の状態や体質によってはやけど・炎症や毛質の変化などを引き起こす可能性もあるので、施術前には担当者にしっかりとヒアリングしてもらうようにしましょう。

フォトフェイシャルの流れ

フォトフェイシャルにおける施術の流れは施設によって多少異なる事もありますが、一般的な工程はある程度定まっています。

1.カウンセリング

施術を依頼する施設が決まったら、まずは資格を有した担当者によるカウンセリングです。持病や体質のヒアリングを行い、希望する施術が可能であるかどうかを判断したり、悩みの解決に適した施術内容や施術回数を案内してもらいます。

予期せぬ肌トラブルを回避する為にも、この段階でしっかりと相談しておきましょう。施術当日にも肌の状態をチェックするドクターによる診断が行われる事が多いです。

2.ケミカルピーリング

フォトフェイシャル前のケミカルピーリングフォトフェイシャルでは、光を肌へ照射する前に、ケミカルピーリングという作業を行う事が一般的となっています。

ケミカルピーリングとは、フルーツ酸や肌に優しい化学薬品などを用いたピーリング剤で、毛穴の古い角質を取り除く作業です。古くは古代エジプトでクレオパトラが、ケミカルピーリングと同じ原理の美容施術を行っていたと言われています。ケミカルピーリングを施す事で肌の下地が整えられるので、フォトフェイシャルの効果が出やすい肌環境を作り出せるのです。

3.フォトフェイシャルの光照射

肌の下準備を整えたところで、いよいよフォトフェイシャルによる光の照射へと移ります。

照射は、メイクを落とした状態で行われるので、施術後に予定が控えている場合は、メイク道具を持ち歩くようにしましょう。

照射時には、目に光が入らないようにアイマスクを着用します。肌に保護用のジェルを塗って顔全体へまんべんなく光を照射しますが、口周りや生え際などの産毛が濃い部分に照射する際には、少し痛みや熱さを感じる事もあるでしょう。しかし、チクっとする程度なので、前もって心得ておけばさほど驚く事はありません。

4.施術後のクールダウン

フォトフェイシャル後パック クールダウン施術後は顔パックを用いて肌のクールダウンを行い、同時にビタミンCやアミノ酸などの有効成分を浸透させます。

肌に何もトラブルがなければ、施術後すぐに洗顔やメイクが可能です。フォトフェイシャルで施術を行った直後は肌が特に敏感になっており、紫外線に対して反応しやすくなっています。帰る前に日焼け止めを塗ったり、日傘や帽子などで紫外線対策を行いましょう。

施術前に気をつけたいこと

フォトフェイシャル 日焼けNGフォトフェイシャルでの施術を行う1ヶ月前くらいからは、日焼けしてしまわないように気をつけましょう。

肌が焼けてしまうとIPLの光線がターゲットとなるメラニン色素以外の正常部分にも反応してしまい、火傷やシミなどトラブルの原因になってしまい兼ねません。フォトフェイシャルの施術前には、ケミカルピーリングによる角質処理が行われますが、施術までの期間にセルフピーリングする事も避けましょう。

適切なピーリングが行われていない場合には、フォトフェイシャルが残留成分に反応してしまう可能性もありますし、肌の状態によっては思うように効果が出ない事もあります。

IPLは、レーザーに比べて肌に対する刺激は少ないですが、負担をかけないという訳ではありません。トラブル回避や効果の底上げの為に、施術前は保湿ケアを行い十分に睡眠を取って肌のコンディションを整えておきましょう。また、生理が来ている最中は肌が敏感になっているので、フォトフェイシャルによる施術は、避けた方が無難です。

施術後に気をつけたいこと

フォトフェイシャル後保湿フォトフェイシャルの施術後は、肌のターンオーバーが活発で乾燥しやすくなっています。自宅でも化粧水や保湿クリームなどを使用して、肌への水分補給をこまめに行いましょう。

ビタミンC誘導体入りの製品を併せて取り入れると保湿効果を底上げ出来ます。また、フォトフェイシャル後の肌は乾燥しやすいだけではなく、刺激を受けやすい状態でもあります。

フォトフェイシャルによる施術は、基本的に4~5回程度の通院で複数回の照射を行うのが一般的です。施術の直後や当日だけではなく、通院期間中は紫外線対策をしっかり行う事が重要になります。通院期間中にレジャーの予定がある場合には特に注意しましょう。

施術前と同様、フォトフェイシャルによる照射を行った後にもセルフピーリングを行う事は推奨されていません。これも肌が敏感になっている事に由来するものであり、自己判断での角質ケアはかえって、肌荒れなどのトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。セルフでの肌ケアは担当者からの指示範囲内で行いましょう。

施術を受けられないケース

施術受けられないケースフォトフェイシャルは医療用に開発されたマシンであり、比較的効果が大きい反面体質によっては副作用をもたらすリスクもあります。

フォトフェイシャルの施術は、誰でも受けられるという訳ではなく、カウンセリングや診断の段階で施術を断られてしまう事も珍しくありません。

フォトフェイシャルを受けられないケースとして代表的なのが、妊婦や授乳中である場合です。フォトフェイシャルは、比較的新しい医療器具であり、胎児への影響は未だ正確には分かっていません。また、妊娠中はホルモンバランスが乱れて、肌の状態も不安定になるので、フォトフェイシャルの施術は、リスクが高くなるのです。

てんかん発作のある人や光線過敏症の人・その治療薬を飲んでいる人も基本的にフォトフェイシャルの施術を受けられません。これはフォトフェイシャルの光が、トラブルの原因になる可能性が高い為です。皮膚に持病がある・激しく日焼けしている・真性ケロイドを発症しているケースでも、肌へ刺激を与える事が出来ないのでフォトフェイシャルの施術は難しいと言えるでしょう。

脱毛のほうが効率的なの

フォトフェイシャルは、肌トラブルの解決という美容目的がメインであり、副次的な効果として脱毛が期待されています。

施術の仕組みが似ている光脱毛でも同様の事が言え、光脱毛では産毛やムダ毛の処理がメインとなり、副次的に美容効果が期待出来るのです。光脱毛の機器にIPLが使用されている事も珍しい事ではなく、そうした光脱毛マシンを使用しているサロンで、施術を受ければIPLによる美肌効果も期待出来るでしょう。

IPLマシンを使用していないサロンで施術を行う場合でも、脱毛後に肌のクールダウンやトリートメントを行っている事が多いので、トータルで考えれば美容に繋がります。また、光脱毛で産毛やムダ毛を処理しておけば自分でケアする必要がなくなるので、慣れない自己処理時の刺激やダメージがなくなり結果的に美容効果が底上げ出来るでしょう。

目的に合わせた施術内容を

フォトフェイシャルでは元来の肌ケア用途の他にも、IPLに含まれる複数の光の波長によってある程度の脱毛効果が期待出来ます。逆に言えば、IPLを利用している光脱毛であれば副次的に美容効果も期待出来ると言えるでしょう。

ただし、フォトフェイシャルと光脱毛では、それぞれの用途に合わせた設計がなされています。「美容ならフォトフェイシャル」「脱毛なら光脱毛」といった具合に、目的に合わせて効果的な施術方法を選ぶようにしましょう。

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